取引先へ「自ら出向く」人は仕事を続けられる人です

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失う人は「自社に来てもらいます」

「仕事を失う人」は上下関係にかなりのこだわりを持っています。社内での人間関係はもちろん、取引先や下請け先といった社外に対しても、受発注関係や商流に基づいてどちらが上か下かをやたらと決めたがります。

こちらが上だと思えば偉そうに振る舞い、下だと思えばこびへつらうというのがこの人たちのパターン。下だと判断した取引先や下請け先は、要件があれば自社に呼びつけます。

何しろ「仕事を失う人」の中では明確な上下関係があるのですから、「来い」と言えば来るのが当たり前だと考えているからです。

しかし、言うまでもなく、意味なく偉そうな態度をとる人が、人から好意を持たれることなどありません。もっと言うと、良質な人間関係を築くこともできません。単に取引関係を結んでいるだけの相手に「下」扱いされた人たちは、ストレスを溜め込んでいるはずだからです。

それでも、取引先が下でこちらのほうが強い立場なんだから偉そうにして当然と考えるのであれば、何も言いません。それに、「仕事を失う人」は、今の関係がまるで未来永劫続くかのように考えていますが、そもそもそれが誤りなのです。

考え方を変えないとしっぺ返しに

今は産業構造が複雑化するとともに、人材の流動も活発になってきています。

例えば、下請け先としてつき合っていた会社が、M&Aによって自社の親会社になるといった事態も今どきありえなくはないです。自社に何度も呼びつけた取引先の担当者が、主要顧客である会社に転職してカウンターパートになるといったことも十分起こりえるでしょう。

あるいは、かつて出資を求められて邪険に扱っったベンチャー企業が急成長し、今度はこちらが頭を下げて取引を申し込むといったケースだってあります。

また、自分が転職して今まで「下」扱いしていた会社が大切な顧客になることもあります。そのときになってこびへつらっても遅いですよね。

「仕事を失う人」は、いずれこのような形でしっぺ返しを食らう可能性があります。

一方仕事を続けられる人は

それに対して、「仕事を続けられる人」は社内であれ社外であれ、肩書や上下関係でで人とつき合うことはしません。あくまで一緒に仕事に取り組むパートナーとして、上でも下でもないフラットな関係を築くのです。

だから、「仕事を続けられる人」は、偉そうに自社に呼びつけたりせず、必要があれば自分から取引先や下請け先に出向きます。人間関係に対する意識は、このようなフットワークの軽さに如実に表れるのです。

その結果、この人たちは、会社間の関係が急に変わったり、相手や自分が転職したりしても、人間関係は特に影響を受けません。相手の肩書きや自分の立場がどのように変化しようとも、お互いに気持ちよく働くことができる関係を維持できるのです。結局、肩書きで人とつき合おうとすると、肩書きに変化があった場合、人間関係は大きく左右されてしまいます。

特に大企業で働いている人は注意が必要です。自分はそんなつもりはなかったとしても、相手は肩書きがあるからこそ、あなたとつき合っている可能性があるからです。転職や独立をしたとたん、相手の態度が豹変することも珍しくありません

そのときには「ひどいな~」と感じるかもしれませんが、そのようなことが起こるのは、大企業時代、あなたが気づかずに会社の看板に頼った振る舞いをしていたからかもしれないのです。​ですから、「仕事を続けられる人」は、普段から万人に対して同じ対応をし、より良い人間関係を築くこと、コミュニケーションをとることを目的とし、相手側に出向いていくわけですね。