仕事を続けられる人は「平気でルールを破ります」

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失う人はルール順守にこだわります

日本のビジネスパーソンは、学校教育・就職活動から、定年に至る長い会社員生活を通して、ルールを順守して生きることを習置づけられてきました。

「ルールを守るのは大切なことじゃないか。全員がルールを守るから組織が成り立っているんだ」と反論する人もいるでしょう。しかし、それはもはや古い考え方です。

「仕事を続けられる人」は、意味のないルールなど平気で破ることができます。深く考えずに盲目的に組織のルールを順守し続ける人は、これからの時代「仕事を失う人」になっていきます

これは、単なるわがままでルールを破ることをすすめているのではありません。顧客や社会のため、会社の正しい経営のために必要なルールは重視すべきです。しかし、法律でもない、単なる組織内のルールや習慣などは、決して絶対的なものではないのです。変化の中で絶対的なのは、企業理念のみと言っても過言ではありません。ちなみに法律ですら改正があり、その土台となる憲法も見直しの動きがあります。

組織内のルールや習慣を妄信的に守り続けるということは、常にその人の視線が組織の内側を向いていることを意味しています。その会社が、終身雇用を保障してくれる沈まない船であるなら、内側だけを見ていても生きていくことはできるかもしれません。

しかし、今や、安泰と思われていた船があっけなく沈む時代です。沈みはじめた船の中で、船の中だけのルールを守り続けたところで、もろとも海の底です。今、世間を騒がせている大手企業の不正は、もちろん経営に責任がありますが、ひたすら内向きに上の指示の従い、間違ったルールを守り続けた人たちがいたからこそ起こってしまったのです。

一方仕事を続けられるひとは

組織内のルールについて「何のために必要なのか」「誰のために必要なのか」を自分の頭で考えながらバランス感覚を保って生きています。そして、「世の中一般の感覚からすれば、このルールはおかしい。顧客の利益にもならない」という結論に至れば、平気でそのルールを破ることができます

とある会社の役員は、社内にこうメッセージを発しています。

「経営の言うことをすべて正しいと思うな。おかしいと思ったらおかしいと言え」

その会社は長い伝統があり、それだけに経営の指示や古い習慣を愚直に守り続ける体質かありました。しかし、経営環境が劇的に変化する中で、「このままではまずい」という危機意識が経営層に生まれ、それがこのメッセージにつながったのです。

もう一つエピソードを紹介しておきましょう。あるべテラン看護師さんの話です。

勤務する病院で余命幾ばくもないおじいさんを担当した彼女は、おじいさんに「何か欲しいものはある?」と尋ねました。おじいさんは声を振り絞るように「トロが食べたい」と言います。家族の話によると、そのおじいさんは元気だった頃、寿司屋のカウンターでお寿司を食べることが何よりの楽しみだったそうです。

とはいえ、おじいさんは寿司屋に出かけることなどもちろんできませんし、それ以前に、すでにものを食べることができない病状でした。

彼女は思案した末、大胆な行動をとります。知人のってを辿って病院に寿司職人を呼び、病室に即席の寿司カウンターを作ったのです。寿司職人が「へい旦那、何を握りますか」と声をかけると、おじいさんはトロを注文しました。すると、驚くことに、流動食すら食べられなかったおじいさんが、おいしそうにトロをふたロも食べたそうです。おじいさんは入院して以来、見せたことのない笑顔になり、病室でその光景を見守っていたおばあさんは涙を流して、「ありがとう、ありがとう」と繰り返したと言います。

病弱の高齢者に生ものを提供した彼女の行動は、病院のマニュアルからすれば明確なルール違反です。しかし、病院という組織の内側を向くのではなく、常に患者に向き合っていた彼女は、おじいさんの笑顔のためにルールを破りました。

自分は彼女の判断・行動は非常に立派なものだと思います。さて、あなたは、同じような状况で、自分が正しいと思う行動をとることかできるでしょうか。