宇宙を思い浮かべる⑬「月の表面」

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クレーターや海のでき方

月のクレーターの成因について、古くは2つの説が論じられていた。1つは火山の火口であるとする説。もう1つが、天体の衝突によって形成されたとする説です。

かつては火山起源説が優勢であった時代もあります。 論争に決着がついたのは、 アポロ計画による月の直接探査の成果です。持ち帰った岩石試料の分析で、 高圧で変成した鉱物など激しい衝突の痕跡が確認されました。これによって、衝突起源説が決定的になったのです。

月面には、微小なものから直径500 を超える巨大なものまで、幅広いスケールのクレーターが残されています。大きさは衝突エネルギーによって決まり、衝突天体の質量や速度に応じて大小多様なクレーターが作られました。

小さなものは単純なお椀形のへこみだが、大規模クレーターでは周縁が岸壁のようにそそり立ち、平らな底部に巨大な中央丘が突出する。

超音速で隕石が衝突すると、衝撃波によって急激に圧縮された月面は流体のように飛び散り、クレーターが作られます。

巨大な天体衝突は直径2500kmにも及ぷ盆地も作り出しました。このような大衝突では月内部からマントル物質があふれ出し、月面に溶岩流として広がったのです。

それが固化したのが、月の海だ。岩石の放射年代測定から、 クレーターの多い高地は 40億年ほど前の古い地質で、 海の広がる低地は30億年前あるいはそれ以降の新しい地表であることがわかりました。

地形に残るクレーターの分布密度を調べる 「クレーター年代学」によって、40億年前から 38億年前にかけての隕石重爆撃期に激しい天体衝突が繰り返されたと考えられています。

月の見え方

月は日々見かけの形を変え、出没の時刻も変化します。これは月が太陽光を反射して光ることと、地球の周りを公転することに由来しています。

地球から見た太陽と月の位置関係により 、 光る部分の見え方も、見える方向も変化する。 太陽と月 の経度差が0度、 士90度、 180度になる時をそれぞれ朔(新月)、 弦 (半月)、 望 (満月) と呼び、 月の位相は朔からの経過日数である「月齢」で表します。

人類は、 約29.53日で周期的に繰り返す月の満ち欠け(朔望) を暦に利用してきました。