むくみや高脂血症で悩んでいませんか?ネフローゼ症候群の症状や治療方法 徹底解説

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群とは、糸球体に異常が起こり、糸球体の毛細血管壁の透過性が増大します。本来は分子構造の大きいため、透過をさせない血液中の蛋白が尿として多量に排出してしまいます。

尿中のたんぱくが異常に増え、また血液中のタンパク質が減る(低たんぱく血症)ことで、浮腫(むくみ)や高脂血症などをまねく疾患です。

高度になると、肺・腹部・心臓や陰嚢にも水がたまります。
低たんぱく血症は血液中のコレステロールを増加させ、その結果、感染症や腎不全、肺・心筋・脳梗塞などを合併する危険性が高まります。

症状

浮腫の他に、体重増加やだるさ、排尿時の泡立ちなどがあります。
定期検診などの尿検査で判明する場合があります。

体重増加
全身の浮腫がひどくなり、体重増加に繋がります。

むくみ
スネあたりを10秒ほど抑えて、指のあとが残るかどうかで判断します。
顔にむくみがあらわれると、まぶたがむくみ、目が開けられなくなります。

排尿時の泡立ち
排尿時のタンパクの排出が多くなると泡立ちが確認できることが多くなります。

診断基準

1.蛋白尿3.5g/日以上(4+)
2.血液中の血清総たんぱく6.0g/dl以下
3.血清コレステロール濃度250mg/dl以上
4.むくみ
1.2.は必須条件、3.4.は参考所見

でネフローゼ症候群と診断されます。

ネフローゼの分類

▶真性リポイド・ネフローゼ

学齢期前の子供に多く見られ、年齢とともに減少します。
突然、強い浮腫や尿量の減少があらわれ、腹痛や吐き気を訴えることもあります。

一般的には治療できますが、再発を認めることもあります。
糸球体に軽微な変化が見られ、電子顕微鏡でのみ確認ができますが、原因は不明です。

▶慢性腎炎のネフローゼ型

慢性腎炎の経過の中で発症しますが、詳しい原因やプロセスはわかっていません。

▶二次性ネフローゼ症候群

糖尿病、多発性骨髄腫、膠原病などの腎臓病以外の病気が引き金となるネフローゼ症状です。特に糖尿病が原因で腎機能が低下する糖尿病性腎症がふえています。

参考) 糖尿病患者740万人 糖尿病予備群880万人

治療

ネフローゼ症候群は、尿として体内の塩分が排出されにくくなり、体内に残った塩分が塩水となることで浮腫の症状が強くあらわれます。

診断後は塩分制限安静が大事で、全身に症状があらわれるため、入院して前述の対処療法原因治療(ステロイド投与)を行います。

入院期間は、その病状にもよりますが、数ヶ月に及ぶこともあります。